Story for my picture: 'Compression pool'
suiatsu.deviantart.com/art/Com…その日、友達の中に何かが死んでしまい、私たちの関係がもう前と同じではない。ただ今その日々が懐かしくなってきたから、この話を語ってあげることに決めた。友達のアイデンティティを守るために、無名だ。
2009年7月5日、夏。私の父が先月小さな船を手に入れたので、海の冒険に友達を招いた。
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私は海へ声をかけた。叫んだ。船が激しい嵐に襲われたのは約1時間前だ。大きな波に襲われ、友達が海に転んでしまったのはほんの1分前だ。その瞬間に海が静寂の状態に戻り、嵐の残っている証明が灰色の空だけだ。まるで私の友達だけを飲み込みたかったようだ。その後、嵐が満足して消えていった。
友達がまだ浮かび上がっていないので、どうしようかと思った。「お父さん!どうしよう!?」と何度も聞いたが、父がじっと怖い顔をして何も言えないみたいに立っていた。父は泳げないので、友達を助けるために、私が海に深く潜るよりしかたがないとわかった。しかし、私は潜り、水面の下のホラーを見かける前に、周りの景色を一通り見回したかった。灰色の空から灰のような小雨が降っており、水平線には微かなオレンジ色が咲いている。美しい。そして、その記憶で息を止めて暗い深海に飛び込んだ。
水面の下には友達の叫び声が聞こえるはずだったが、やっぱり何も聞こえなかった。私たちの人間がよく進化していないのだ。バカだよ、私。しかし、案外に目を開いたところ、海水が清くて、先に下から上がっている不気味な泡が見えた。底知れぬ真っ青へ見下ろした。ほとんど黒だけが見えるはずだったけれど、遠くに歪の形をしている真っ赤な光が見えた。その光は何だという考えが心に浮かんでない。頭の中でそこに友達がいると思っていただけだ。絶対にいる。いないと、どうするのが想えない。友達の命を泡と紅い光に任せるのが馬鹿なことだとわかっているけれど、こういう必死の時に馬鹿なことが賢いことに見えるのだ。
服を着ているので、泡の柱のほうへ泳ぎだすのがきつい。それなのに、友達のために、一生懸命泳ぎだした。そして、ようやく泡の柱に入りこみ、身体がほかの生き物に溶け込んだようだ。体が軽くとなり、胸に押されている水圧が感じられなくなってきた。しかし、浮かび上がる代わりに、腰が真っ赤な光の方へそっと引かれている。もう泳がなくてもよい、集中するのは友達と息を止めることだけだ。人々は臨死体験のときに、当然に自分の人生を考えると言っているそうだ。でも、私は今その不文律に付いて行けない。
私はふわっと螺旋の形に沿って下の方へ漂いながら、真っ赤な光がだんだん明るくなってきた。そして泡が散っているのに、周りは真っ青と黒が混ざっている色なので、光意外に何も見えない。それが近づいていたら、目を凝らして、目前のものが信じられなかった。水中の紅いプールがある。本には水中の湖を読んだことがあるけれど、これが違っている。小さいし、血のような赤色をしているし、どこかで違っている。波紋がはっきり見えるので、これは本当に存在しているかと思って私の信念を確認するために、手を伸ばしてプールの水面に触れてみた。そうしたら、真っ赤には友達の無意識な顔が現れてきた。そのあっという間には必死の感じが改めて戻り、実際に友達が助けられると想った。私はプールに突っ込んだとき、突然に黒となり、私の腕がものすごく重くなった。「負けるな!」と私は自分に言っていた。そして友達の腕をつかんで、じたばたと灰色の光に泳いだ。
水面を押し破ったとき、灰色が堕ちて、空は海へ海は空へ―オレンジ色が完全に空をはらんでいった。何でこんな酷い時にこんなにキレイな情景なんて起きるのだろうかと思った。
その日は未だにはっきり覚えている。悲しく回顧して頭に焼きついた記憶だ。
友達は気が付いて…